太地町
くじらと自然公園の
町づくり協議会

森浦湾鯨の海構想と魅力ある町づくり

森浦湾鯨の海構想とは

世界でも稀有な自然に近い環境に鯨類飼育構想

太地のマスコット「ゴン太」

概要

太地町は平成18年に「太地町くじらと自然公園のまちづくり構想」を策定、それを下敷きに森浦湾くじら構想を議論し、同23年度には水産庁事業を活用し、町民参加の協議会での議論と合意形成を得たところです。

鯨供養碑

目的

くじらと親しくふれあい、癒される空間を提供することを通じて、太地町の良さを外の人に知ってもらい交流人口を増やし、地域水産物の消費を増やし、ひいては雇用と地域経済の拡大につなげようとするものです。

太地駅

目標

現状の観光客数(24.7万人/最近3年平均)をくじらとの交流、漁業体験、水産物青空市といった取り組みを通じた漁村の魅力向上を通じて、主に体験型観光客を中心に増加させ、併せて町内消費を拡大する計画です。


主な計画案

「森浦湾鯨の海構想」では、どのようなことが計画されているのか?
  1. 森浦湾クジラ牧場計画
  2. 関連計画
    • 宿泊、運動、駐車場施設等との連携した計画(宿泊施設、スポーツ施設、駐車場等の活用)
    • くじらの博物館等関連施設との連携した計画(管理、研究、既存施設、宿泊施設との連携)
    • 漁業、海業振興のための関連計画(追込漁、定置網等連携、体験漁業、スーパー事業の拡充)

森浦湾鯨の海構想の考え方

「森浦湾鯨の海構想」は何を目指しているのか?
  1. 鯨と人のふれあいと癒しの場の創出
  2. 世界に先駆けた大型鯨類飼育の場創出
  3. 日本屈指の鯨研究のメッカの創出
  4. 観光集客力強化と地域活性化の核創出

太地町くじらと
自然公園の町づくり協議会

目指しているのは「まち全体が鯨の学術研究都市」

取り組み概要

太地町くじらと自然公園の町づくり協議会の取り組みの概要について。

太地町は紀伊半島の突端、熊野灘に突き出た二股の岬に位置する町。
森浦湾を挟んだ北の岬にも飛び地があるが、町の全域が海と那智勝浦町に囲まれた、和歌山県内で最も面積が狭い、5.96km²の面積に3,500人が暮らす「南紀の小さな漁村」です。
町内唯一のスーパーが漁協によって運営されるなど、漁業・漁協が町の中心的な役割を担っている地区でもあります。

太地町の鯨文化は、17世紀に始まった古式捕鯨が発端となっています。
戦後は、国の重要産業として南氷洋に多数の太地の人が従事しまた。
しかし、国際捕鯨委員会(IWC)により商業捕鯨が停止されたため、現在は、古式捕鯨の伝統を受け継ぎながら、近海での小型沿岸捕鯨や鯨類追込網漁が続けられています


そういった中で、くじら産業を主産業として発展してきた町の長い歴史を生かし、鯨文化を将来にわたって永く継承し、普及させていくための「森浦湾鯨の海構想」を策定。鯨文化を活用したまちづくりを進めています。

本協議会は、森浦湾くじらの海構想に基づき、独自性のある持続的な地域の維持発展を図るため重要な地域資源であるくじらを核とし、総合的な地域振興を実現するためくじらと自然公園のまちづくり事業を実施することを目的としています。


地区の概要

位置

  1. 太地町は紀伊半島の突端、熊野灘に突き出た二股の岬に位置する町です。
  2. 森浦湾を挟んだ北の岬にも飛び地があるが、町の全域が海と那智勝浦町に囲まれています。

集落・人口

  1. 和歌山県内で最も面積が狭い、5.96平方kmの面積に3,500人が暮らす「南紀の小さな漁村」。
  2. 高齢化率は34.9%と高く、高齢単身世帯比率も17.0%と高い、過疎地域です。

地形

  1. 紀伊山地から太平洋へとのびる岬は入り組んだリアス式海岸。
  2. 太地湾と森浦湾があり、それぞれ豊かな湾を形成しています。
  3. 気候は、黒潮の影響を受けており、冬が温暖な南海型の太平洋側気候です。

地域資源

  1. 小型沿岸捕鯨の伝統を守っている「くじらのまち」として有名。
  2. 日本の古式捕鯨発祥の地であり、くじらに関わる歴史や文化を今に伝える史跡や400年の捕鯨の歴史に関する様々な捕鯨道具や絵巻などを展示する町立くじらの博物館などがあります。

漁業

  1. 主な漁業は小型沿岸捕鯨や鯨類追込網漁があり、特に鯨類追込網漁、突棒漁が有名。
  2. その他に、定置、一本釣り、エビ刺網など。

その他産業(観光業)

  1. 和海岸線には海水浴場をはじめ、リゾートマンションや国民宿舎が立地し、多くの観光客を集めています。

取り組み内容

森浦湾鯨の海構想を軸とした魅力ある自然とくじらのまちづくりの実現

ふるさとの海“森浦湾”を知る活動

  1. 「森浦湾」の地域資源としての有用性について住民が認識を深めるきっかけとなる活動の展開。

魅力ある自然とくじらのまちづくり構想図の作成

  1. “魅力ある自然とのまちづくり構想図”を作成し、住民自らの計画という認識を高める。

“くるま座”シンポジウムの開催

  1. 本事業成果の将来的な有効活用に向けて、“くるま座”シンポジウムの実施。

推進体制と役割

職 種 団体名(くじらと自然公園のまちづくり協議会) 取組内容
@ A B
水 産 太地町漁業協同組合
森浦湾漁業関係者
行 政 太地町役場
太地町立くじらの博物館
地 域 太地町区長会
太地町勇魚会
太地町開発公社
太地町PTA・婦人会、青年会、更生保護女性会、等
商 業 太地町商工会

取組成果

ふるさとの海“森浦湾”を知る活動

  1. 当初予定していた地元住民による森浦湾の調査・発見イベントに替えて「太地の朝市」において、くじらと自然公園のまちづくり協議会の活動及び「森浦湾くじらの海構想」の周知・PR等を行った。
  2. 太地湾と森浦湾があり、それぞれ豊かな湾を形成しています。
  3. 「太地の朝市」を通じて、住民自身がふるさとの海を知り、その地域資源の有効性を気づき、地域活性化の機運と活動の促進を図ることができた。

魅力ある自然とくじらのまちづくり構想図の作成

  1. 「森浦湾鯨の海構想」の具体的な実現に向けて、「森浦湾くじらの海を基地とした、活力ある自然とくじらのまちづくり将来構想図」を作成し、鯨の放流(畜養殖)やくじらと泳ぐ海水浴場、体験漁業、定期的な朝市の開催などを位置づけた。今後の活動推進のきっかけとなった。

くるま座”シンポジウムの開催

  1. 捕鯨文化の保全・活用による「森浦湾鯨の海構想を軸とした魅力あるくじらのまちづくり」の考え方について、外部アドバイザーによる講演と意見交換会を行うためにキックオフ“くるま座”シンポジウムを開催。また、ここで交わされた意見を整理し「森浦湾鯨の海構想」の具体的な将来図を検討し、町民及び周辺市町村に広く情報発信を行うためにタッチダウン“くるま座”シンポジウムを開催した。
  2. キックオフ“くるま座”シンポジウムにより、事業推進体制を構築し、町民及び関係者との共通意識を創出。
  3. タッチダウン“くるま座”シンポジウムにより、完成した「森浦湾くじらの海を基地とした、活力ある自然とくじらのまちづくり将来構想図」の情報発信を行った。

今後の課題・展望

太地町はこれまで、捕鯨を取り巻く様々な議論の渦中にある。「森浦湾鯨の海構想」は、「くじらを知る」、「くじらと遊ぶ」、「くじらを守る」、「くじらを食す」といった太地町の伝統的な文化や生活を活用した新たなビジネスモデルとして期待されます。

くるま座”キックオフ・タッチダウンシンポジウムの開催により「森浦湾鯨の海構想」の推進に向けて町民及び関係者間で意識を共有し、自立した推進体制を構築することができました。また朝市の開催など町外への捕鯨文化の発信も順調に行われており、今後のさらなる展開が期待されます。

イベント

ふるさと太地の海を知る活動として、多彩なイベントを開催し、「太地の朝市」を通じて、住民自身がふるさとの海を知り、その地域資源の有効性を気づき、地域活性化の機運と活動の促進を図っています。

エビ網漁1日体験

「伊勢エビの刺し網体験にチャレンジ」

  1. 日時:3月16日(日)08:00〜12:00(終了しました)
  2. 場所:太地漁港周辺洋上と漁港ふれあい広場
    実際に乗船し、網上げ、選別、作業場にて網の修繕を行います。
  3. 集合場所:太地漁港ふれあい広場

輝け第2回森浦湾 潮干狩り

「森浦湾潮干狩り」

  1. 日開催日時: 平成25年3月24日(日曜)8:30~10:30
    (終了しました)
  2. 集合場所: 太地町立くじらの博物館前駐車場 (太地町太地2934-2)
  3. 開催会場: 太地町森浦湾
  4. 参加費: 無料

平成25年度に開催されたイベント

「森浦湾を知るイベント」

  1. 3月24日(日)8:30〜10:30(終了しました)
    国道42号沿い森浦湾
    太地町の森浦湾で潮干狩りとシーカヤックを行います。
  2. 集合場所:くじらの博物館前駐車場(会場まではバスで送迎いたします)

潮干狩り

  1. どなたでもご自由に参加ください。(アサリを事前にまいています)
  2. 集潮干狩りの道具(バケツ、熊手、胴長等)は各自で用意してください。
  3. 当日は、干潮時の潮位が高いため、濡れることを前提にお越しください。胴長や長靴を用意していただいた方がよい潮位です。

シーカヤック

  1. 参加対象:小学4年生以上から
  2. 定員20名(1組2名の10組 計20名となりますので申し込みは必ず1組2名単位でお願いします)
  3. イベント開催中のご本人の怪我や事故に関しましては、一切責任を負いません。

問合先:太地町くじらと自然公園のまちづくり協議会事務局 電話:0735−59−2335(太地町役場内)


アクセス

ふるさと太地の海を知る活動として、多彩なイベントを開催し、「太地の朝市」を通じて、住民自身がふるさとの海を知り、その地域資源の有効性を気づき、地域活性化の機運と活動の促進を図っています。

自動車を利用

関西方面より

松原JCT〜阪和道・海南湯浅道・湯浅御坊道・阪和道・南紀田辺IC〜国道424号〜国道42号〜太地

  • 松原JCT〜太地 約235km
  • 松原JCT〜南紀田辺IC 約130km
  • 南紀田辺IC〜太地 約100km

大阪堺市〜国道310号〜五条〜国道168号〜新宮〜国道42号〜太地

  • 大阪堺市〜太地 約210km

名古屋方面より

名古屋西JCT〜東名阪道・伊勢道〜勢和多気IC〜紀勢大内山IC〜海山IC〜尾鷲北IC〜熊野IC〜国道42号〜太地

  • 名古屋西JCT〜太地 約250km

電車を利用

関西方面より

新大阪〜JR紀勢本線特急くろしお〜紀伊勝浦〜太地

  • 新大阪〜紀伊勝浦 約3時間40分

名古屋方面より

名古屋〜JR紀勢本線特急ワイドビュー南紀〜紀伊勝浦〜太地

  • 名古屋〜紀伊勝浦 約3時間30分

このサイトについて

世界で稀有な試みを発信する場を保存するために

このサイトが今に至る経緯

もともとの管理者は、太地町くじらと自然公園のまちづくり協議会から委託された企業によって管理運営がされていましたが、諸事情によってサイト及びドメインが放置されていたことに現管理人が気づきました。
本来はこのまま消えていくかもしれないサイトでしたが、この試み自体に大きな意味があると、現管理人は感じていたため、新しく情報が公開された際に、それを世の中に発信する場を確保するためにも、消してしまう訳にはいかないと判断しました。
それで、一旦はネット上にあった様々なキャッシュを参考に、旧サイトを復元しましたが、より多くの人に注目されて欲しいという願いを込めて、今風のテンプレートをベースにリニューアルをさせていただきました。

現管理人について

現在の管理人は、愛知在住のWeb制作やDTPを生業にしているもので、個人的な興味から捕鯨問題や太地町で起きている出来事に興味を持ち、2012年の2月から、定期的に太地町を訪れるようになりました。
現在は、「太地町の風景」というFacebookページを現地の人たちとともに運営し、他にも幾つかの事柄で太地町を応援するためにできることを模索する日々を送っています。

BowWorksくじらとーく

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この情報は最新ではありません。

現在も協議会の取り組みは続いていますが、
このサイトは過去にあった情報を再構築したものであり、最新のものではありません。
最新の情報については、町役場に問い合わせをお願い致します。